家族 アルコール依存症 治し方

家族のアルコール依存症について

厚生労働省の調査によれば、アルコール依存症患者は年々増えているそうで、2013年には全国で109万人もの人がアルコール依存症にかかっていることが明らかになりました。

 

アルコール依存症は、かかっている本人だけじゃなく、その家族にも悪影響を及ぼす病気です。家族の誰かがアルコール依存症になってしまうと、その家族全員の生活がメチャクチャになってしまいます。そう考えると109万人をはるかに超える人たちがアルコール依存症に悩んでいると言えるでしょう。

アルコール依存症とは

アルコール依存症とは、お酒を飲むことで様々な問題が生じているのにも関わらず、飲酒をやめられない状態のことをいいます。
一度飲み始めてしまうと途中でやめることができずに酔いつぶれるまで飲んでしまいます。このように飲酒の量をコントロールできないというのが特徴の1つです。

 

そして翌日も朝からお酒に手を伸ばしてしまいます。
アルコール依存症患者は、体内のアルコールが減ってくると離脱症状という体調不良を起こします。たとえば、手がふるえたり大量の汗をかいたりなどです。
これらの離脱症状を打ち消すために迎え酒をするのです。

 

こんな飲酒生活がしばらく(数日から数週間)続くと当然体はボロボロなり、家族にも迷惑をかけます。そしてお酒を断つことを決意するのです。

 

しかし、そんな簡単にやめられないのがアルコール依存症です。しばらくすると、「一杯だけなら」と飲酒を始めてしまいます。そして、このサイクルを延々と繰り返していくのです。

 

患者本人もつらいですが、家族にとっても地獄です。お酒を飲んでいない時期は家族にとって天国のように感じます。そして飲酒を再開したときに「また地獄のような生活が始まるのか・・・」と落胆するのです。

アルコール依存症の治し方

上記したようにアルコール依存症にかかると飲酒のコントロールができなくなります。
ですので、アルコール依存症を治すということは「お酒を一生飲まない」ということです。

 

しかし、「お酒を一生飲まない」と患者本人に覚悟させ継続させるのは大変困難です。
ですので、まずはアルコール依存症が病気だということを、本人とその家族がちゃんと理解することから始めましょう。
そして、すみやかに医師の診察を受けてください。
1ヶ月から3ヶ月程、入院または通院することになります。
その後は断酒を応援する自助グループや抗酒薬などを使って断酒を継続していきます。
だいたい3年ほど断酒が続けば、その後も断酒を継続できると言われいます。


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