アルコール依存症 吐血 血を吐く

アルコール依存症による吐血

「お酒を大量に飲んだ人が血を吐いた」という話を聞いたことがありませんか?
実際にアルコール依存症の人がお酒を飲み続けて吐血することはよくあります。

 

また、血を吐いたことにより怖くなって断酒を始めるというケースも多いといいます。アルコールが自分の体に深刻な問題を引き起こしていることを自覚するのでしょう。

 

アルコール依存症者が血を吐く原因について

大量飲酒による吐血の原因は、主に以下のような病気が考えられます。

 

アルコール性胃炎(急性胃炎)

お酒を大量に飲んだことで胃が炎症を起こしてしまっている状態です。
アルコールは胃酸の分泌を促す作用があります。胃酸の刺激により胃はとうっ血してしまい、この症状が悪化すると吐血してしまうことがあるのです。
お酒をやめれば通常なら2日ほどで治ります。

 

マロリーワイス症候群

激しい嘔吐を繰り返すことで食道に圧が加わり、食道と胃の接合部分の粘膜が破れて出血してしまう状態です。
飲酒をやめて嘔吐しない状態になれば自然に回復します。
吐血が続く場合は、内科的治療をおこないます。

 

食道静脈瘤(しょくどうじょうみゃくりゅう)

食道の粘膜の下に流れる静脈が、ボコボコした数珠状になった状態をいいます。
肝硬変やアルコール性肝炎が進むと食道静脈瘤になり、これが破けることで吐血するのです。
食道静脈瘤が破裂すると、通常は緊急入院が必要になります。

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