アルコール依存症 症状 段階 末期

アルコール依存症の段階について

アルコール依存症は以下のような流れで進行していきます。

 

第一段階

習慣的に飲酒するようになり、お酒に強くなります。
酔うためのお酒の量が増えていきます。

 

第二段階

お酒のない生活が物足りなく感じるようになり、毎日お酒を飲むようになります。

 

第三段階

アルコール依存症の初期段階です。
アルコールが切れると、寝汗や微熱などの軽い離脱症状が現れ始めます。
お酒を飲まないとイライラしたり、なかなか寝付けなかったりもします。
家族から節酒をすすめられるようになるのもこの段階です。

 

第四段階

手のふるえやイライラ感、集中力の低下などの離脱症状がはっきりと現れるようになります。
それを抑えるために日中でもお酒を飲むようになります。
また、飲酒によるトラブルが表面化します。遅刻や欠勤、家庭内でのケンカなどが多くなります。
飲むためにウソをついたり、節酒の話が出ると攻撃的になるのもこの段階です。

 

第五段階

飲酒量をコントロールできなくなり、1杯のつもりで飲み始めても酔いつぶれるまで飲むようになります。
目を覚ますと、また1杯のつもりで飲み始め酔いつぶれるまで飲酒し、この状態を数日間繰り返します。
食事をきちんと摂らないので体調を崩します。
体調を崩すとアルコールを控えるのですが、悪夢や幻覚、不安感などの強い離脱症状におそわれるため、また飲酒を始めてしまいます。

 

アルコール依存症の末期症状とは?

上記の第五段階がアルコール依存症の末期の段階です。
社会生活が困難になり家族からも見放されます。
遅くてもこの段階で適切な治療を行なわないと最終的には死に至ります。
肝臓病などの合併症による病死や衰弱死のほか、泥酔時の事故死や自殺などです。

 

そうならないためにも、できるだけ早い段階で病院へ行き、アルコール依存症の治療を始めましょう。

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