アルコール依存症 コントロール障害 家族

家族のアルコール依存症(コントロール障害)について

アルコール依存症は、自分で飲酒をコントロールできなくなる病気です。
1杯でも飲んでしまうと、ほろ酔い状態でやめることができなくなり酔いつぶれるまで飲んでしまうのです。症状が進んでくるとアルコールを我慢できずに仕事中などにも飲んでしまうようになります。
お酒を飲む量も、飲む時間もコントロールできなくなってしまうのです。

 

このような症状を「コントロール障害」と言って、患者本人の意思ではどうすることもできません。ですので、患者に対して「飲みすぎるのは意志が弱いからだ」と考えるのは完全な誤解です。

 

また、一度コントロール障害を起こすと一生元には戻りません。克服するにはお酒を完全に断つしか道はないのです。

 

しかし、アルコール依存症患者にしてみると「お酒を一生飲むことができない」という事実を簡単に受け入れることができません。そのため「自分がアルコール依存症」だという事実を認めようとしないのです。
こればかりは家族がいくら説得しても無駄です。
本人の自覚なしにはお酒を断つことは絶対にできません。
ですので、まずは患者本人にアルコール依存症のことやコントロール障害について知ってもらうことが大切です。

 

また、アルコールのコントロール障害を起こしているかどうかは、検査ではなくお酒の飲み方で判断するしかありません。
下のページを参考に判断してみてください。
アルコール依存症のセルフチェック

 

それでも認めない人もいるでしょう。
その場合、いずれお酒にまつわるトラブルが必ず起こるはずです。そうならないために、アルコール依存症の悲惨な末路をちゃんと伝えてあげるべきだと思います。
「脳の萎縮」や「肝硬変」などのキーワードでネットで検索すると恐ろしい画像が出てきます。これらはアルコール依存症の末期症状なので、これらの写真を見せるのも1つの手かもしれません。

スポンサーリンク


家族のアルコール依存症 コントロール障害について関連ページ

患者数は100万人以上
日本国内のアルコール依存症の患者数が始めて100万人を超えました。男性や女性の増加人数や割合などについてお伝えします。
女性・キッチンドランカー
女性のアルコール依存症についての情報ページです。キッチンドランカーについてや女性がアルコール依存症に陥りやすい理由など。
アル中との違い
アルコール中毒(アル中)とアルコール使用障害とアルコール使用障害の違いについてお伝えします。
飲酒量
アルコール依存症のリスクが高まる飲酒量についてお伝えします。ビール・チューハイ・ワイン・日本酒の量について。
飲酒の原因
アルコール依存症になる(習慣的にお酒を飲む)原因についてお伝えします。ストレスを感じるきっかけ、遺伝、お酒を飲み始める年齢についてなど。
段階・末期症状
アルコール依存症は最終的には死に至る恐ろしい病気です。このページではアルコール依存症が進行する段階や末期症状について詳しくお伝えします。
離脱症状
アルコール依存症の離脱症状の期間についてお伝えします。しびれ・震え・悪夢・アルコールてんかん・振戦せん妄など、アルコール離脱症状群について。
診断基準・チェック項目
アルコール依存症の症状や診断基準をチェックしましょう。別名「否認の病」と言われているアルコール依存症を克服するためには患者本人が病気を自覚することが重要です。
罪悪感との関係
アルコール依存症と罪悪感の関係について詳しくお伝えします。断酒中にお酒を飲んでしまったことに対しての罪悪感についてや、罪悪感からお酒を飲んでしまうメカニズム、家族の対応の仕方など。

基礎知識 健康 家族 治療 断酒 関連情報