アルコール依存症の寿命について
アルコール依存症は命に関わる病気です。毎日大量のお酒を飲み続けるわけですから体はどんどんボロボロになっていきます。
とくに肝臓の病気はつきものです。
アルコール依存症の初期段階では「アルコール性脂肪肝」を患います。そのまま飲み続けていると「アルコール性肝炎」になり、最終的には「肝硬変」に至ります。
ちなみに肝硬変の末期なら寿命は5年ももたないそうです。
こうならないためにアルコール依存症患者は入院治療などを受け、退院後は断酒を継続するのです。ですが、その約8割の人たちは再飲酒をしてしまい、その内の約4割の人が10年以内に亡くなるといいます。
このようにアルコール依存症という病気は死に至る確率がとても高いのです。
ドイツのグライフスヴァルト大学の研究によれば、アルコール依存症者の寿命は平均よりも20年ほど短いと発表されています。
また、日本ではアルコール依存症者の平均寿命は52歳と言われています。
アルコール依存症の自殺率について
アルコール依存症は、病死以外にも自殺によりこの世を去る人が多い病気です。
自殺予防総合対策センターの調査よれば、自殺者の23%が、死亡する1年以内にアルコール問題を抱えていたというデータもあるそうです。
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