アルコール依存症の離脱症状について
アルコール依存症になると、お酒が切れたときにさまざまな体調不良を起こします。
この体調不良のことを「アルコール離脱症状群」といいます。
症状は、寝汗や微熱などの軽いものから、幻覚や幻聴などの重いものまで様々です。
以下はアルコール離脱症状群の主な症状です。
- 手のふるえ
- 全身のふるえ
- 汗が出る(寝汗など)
- イライラする
- 集中力の低下
- 眠れない
- 悪夢を見る
- 吐き気
- 嘔吐
- 血圧上昇
- 不整脈
- 指先がこわばる
- けいれん発作(アルコールてんかん)
- 幻覚・幻聴(振戦せん妄)
これらの症状すべてが現れるというわけではありませんので、該当する症状が複数ある場合はアルコール依存症にかかっている可能性があります。
上記の離脱症状は断酒を継続すればおさまります。
ですが、迎え酒をすることでも離脱症状は収まるので、ほとんどの人はお酒に手を伸ばしてしまうのです。お酒を飲んで離脱症状を抑えるということは、また新たな離脱症状を生むことになるので堂々巡りになります。
アルコール離脱症状群の期間について
アルコール離脱症状群は、酔いつぶれた翌朝など飲酒をやめて数時間後に現れ始め、お酒を一切飲まなければ数日間でおさまります。
また、けいれん発作(アルコールてんかん)は、飲酒をやめて48時間以内に起こります。発作が起こる回数は離脱期間に1〜3回程です。
幻視や幻聴などを引き起こす振戦せん妄(しんせんせんもう)は、断酒を始めて2日後くらいに起こりますが、ほとんどの場合3日程でおさまります。
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