アルコール依存症 妊娠 赤ちゃんへの影響

アルコール依存症者の妊娠

アルコール依存症の女性は子供を作る前にまずお酒をやめる必要があります。妊娠中にお酒をやめられず飲酒してしまうと、お腹の中の赤ちゃんにも影響を及ぼしてしまうからです。

 

妊娠中に飲酒すると、そのままの濃度のアルコールが胎児にも届いてしまいます。この影響で、生まれてくる赤ちゃんは何らかの障害を持つ確率が高くなるのです。

 

赤ちゃんへの影響について

アルコール依存症の妊婦の場合は、大量飲酒の影響によって死産の確率が高い上、約40%の確率で「胎児性アルコール症候群」と呼ばれる生まれつき異常のある赤ちゃんが生まれてきます。

 

妊娠中の飲酒の時期によって生まれてくる赤ちゃんへの影響も違ってくるといわれています。妊娠初期の飲酒では、特異的な顔つき、心臓やその他の臓器の奇形などが生じてきます。妊娠中後期の飲酒では、知能障害や発育障害などを持って生まれてきます。

 

また、1日の飲酒量はグラスワイン6杯以上で奇形の発生が高くなり、8杯以上で胎児性アルコール症候群の発症率が40%になります。
こうしたデータから、アメリカでは妊娠の可能性のある女性はアルコールを飲んではいけないという勧告が政府から出されています。

 

この先、赤ちゃんを産む予定のある人は、できるだけ早くアルコール依存症の治療を始めましょう。「妊娠してからやめる」では遅いのです。

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