アルコール依存症の治療プログラムや入院期間について
アルコール依存症専門の医療機関では治療プログラムというものがあり、通常それに沿って治療が行われます。以下は一般的な治療プログラムの流れです。
まずは患者とその家族で病院へ行き、カウンセリングを行ない、入院か外来かを決めます。ほとんどの場合入院治療になり、その場合は2〜3ヶ月が一般的な治療期間です。
治療プログラムは大きく分けると「解毒期」と「リハビリテーション期」の2つのステップで進められます。
解毒期
断酒することにより震え・発汗・不眠・幻覚などの離脱症状が起こりますので、それぞれの症状に対する解毒治療が行われます。
また、長期間の大量飲酒により肝障害などの合併症が起こっている場合は、その治療も同時に行なっていきます。
解毒期はおよそ3週間です。この期間は基本的に外宿泊はできません。
リハビリテーション期
退院後の断酒継続に向けてさまざまな準備を行う期間です。
アルコール依存症についての正しい知識を学ぶ酒害教育、抗酒剤などを使った薬物療法、お酒を飲まない習慣を身につける心理社会的治療、個別カウンセリング、家族教育(アルコール依存症の知識や断酒継続の方法など)、社会復帰への準備などが行なわれます。
期間は7〜10週間程です。
退院後は、定期的に通院しながら、断酒会などの自助グループへ参加して断酒を継続していきます。
以上が、アルコール依存症の一般的な治療プログラムです。
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