禁酒 断酒 違い 効果

禁酒と断酒の違について

アルコール依存症ではない人がお酒をやめようと思った場合は、「断酒」ではなく「禁酒」と呼ぶことが多いような気がします。禁酒という言葉には「今はやめるけど、いつかまた飲むかもしれない」という気持ちが含まれているのではないでしょうか。または他人の命令で飲酒を禁止されている場合にも「禁酒」という言葉が使われることが多いようです。
要するに禁酒とは、一定期間アルコールを禁止するということです。

 

一方で「断酒」は、二度とお酒を飲まないということです。
そこにはきっぱりとお酒を断つという強い覚悟があります。自分の意思でお酒を断つことを選択したのです。これが禁酒と断酒の大きな違いでしょう。アルコール依存症からの回復や、健康的に長生きする生き方を選んだということです。

 

禁酒の効果

「禁酒」は一時的にお酒をやめるというニュアンスが強いということを上でお伝えしましたが、どの程度の健康効果が得られるのでしょう?

 

肝臓の回復

毎日アルコールを飲んでいると肝臓に大きな負担をかけます。アルコール依存症者が血液検査をすると、肝臓に関する数値が異常に上昇しているケースが多いです。
これらの数値はお酒をやめて1週間くらいで下がり始め、3ヶ月もすれば正常値になるといいます。

 

脳の回復

アルコール依存症の期間が長ければ長いほど、脳が萎縮すると言われています。とくに影響が大きいのが海馬という記憶や学習に関わる部分です。
この部分が、お酒をやめて2週間から数ヶ月で正常化し、認知機能が回復することが最近の研究で明らかになっています。

 

このように数ヶ月間禁酒するだけでも健康効果があるということです。

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