アルコール依存症になる原因について
アルコール依存症になる直接的な原因は習慣的にお酒を飲むようになることですが、そういう状態になってしまうのには何か理由があるはずです。
ストレス
お酒を習慣的に飲むようになってしまう原因は人によってさまざまですが、多くの場合ストレス解消のために飲酒することが多いと思います。
職場での人間関係、育児、嫁姑問題、介護疲れなど日常生活を送る中でストレスを感じる場面はたくさんあります。
一時的なストレス解消のためなら飲んで気分転換することも必要だと思いますが、ストレスを感じる原因となった問題が解決していない場合は、同じ問題が起きたときにまたお酒を飲んでストレスを発散しようと思うはずです。これを繰り返すと「ストレスを感じたらお酒を飲む」ということが脳にインプットされてしまい、ちょっとストレスを感じただけでも条件反射で飲酒するようになってしまうのです。
その他の原因
アルコール依存症になる原因は、ストレスの他にもその人の性格や育った環境などさまざまなことが影響します。
たとえば、いじめや不登校、家庭内暴力、失恋、家族の死など過去のつらい経験はその人の性格や判断に大きく影響を与えます。
対人恐怖症、うつ病、不眠などが飲酒のきっかけになることもあります。
このほか単純に酒が好きだからという理由もあるでしょう。
また、遺伝が影響しているという研究結果もあります。アルコール依存症の親を持つ子供は、そうじゃない子供と比べて4倍もアルコール依存症になりやすいそうです。ただし遺伝するのは、病気そのものではなくアルコール依存症になりやすい体質です。
それから、お酒を飲み始める年齢が早いとアルコール依存症になるリスクが高いまるということも明らかになっています。脳が成長しきっていない10代にお酒を飲みすぎると、理性をつかさどる脳の司令塔ともいうべき「前頭前野」の神経細胞を壊してしまい、これが大きく影響を与えるそうです。
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