アルコール依存症で脳が萎縮する?
長年にわたり大量のお酒を飲み続けていると、高い確率で大脳や小脳が縮んでしまうことが、脳の画像検査などによって明らかになっています。
アルコールが小脳に与える影響
小脳が縮む病気をアルコール性小脳萎縮症といいます。
歩くときに足元がふらついたり、ろれつが回らなくなるなどの症状が現れます。
断酒すれば症状が軽くなりますが、ほとんどの場合後遺症が残るといいます。
アルコールが大脳(前頭葉)に与える影響
アルコール依存症は小脳だけじゃなく大脳も萎縮させます。とくに前頭葉と呼ばれる脳の前側の部分に大きく影響を与えます。
前頭葉は、思考をつかさどる「脳の司令塔」と呼ばれる非常に重要な部分です。
この前頭葉が縮んでしまうと思考力・集中力・判断力が低下するだけじゃなく、面倒くさがりになり徐々に倫理観が低下していき社会に適応できなくなっていきます。
判断力が低下することによって、「お酒を飲みたい」という欲求をさらに抑えられなくなるので、断酒することができず泥沼にはまっていきます。
また、アルコールによって破壊されてしまった脳細胞は、長期間お酒を断つことで少しずつ回復するといわれています。
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