アルコール依存症の合併症について
アルコール依存症は様々な合併症を引き起こす病です。
このページではアルコール依存症が原因となる主な合併症についてお伝えします。
肝臓病
お酒を飲み続けることによって肝臓の病気がどんどん進行していきます。
脂肪肝からはじまり、アルコール肝炎、肝硬変というふうに悪化していくのです。
肝硬変は肝臓を移植しないと治りません。ですが、アルコール性肝硬変の場合は断酒継続などの厳しい条件をクリアしないと移植はしてもらえません。
糖尿病
アルコール依存症者は高頻度で糖尿病が発病します。
アルコール依存症と糖尿病が合併すると、通常の糖尿病に比べて死亡するリスクが非常に高くなります。断酒することができれば通常の糖尿病と同じなのですが、飲酒をやめられない場合は臓器障害や糖代謝が悪化し最終的には死に至ります。
うつ病
アルコール依存症のおよそ半数の人たちが、うつ病などの精神疾患を合併しています。
お酒を飲み始めた当初はお酒を飲むことで高揚感を覚えますが、飲酒が習慣化すると飲んでいるときが普通の状態になり、飲んでいないときに落ち込んだ気持ちになってしまうのです。
上記のようにアルコール依存症が原因でうつ病になったケースに関しては、しばらく断酒することでうつ病が改善していく場合が多いです。
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アルコール依存症の合併症(肝臓病・糖尿病・うつ病など)関連ページ
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